趣味の工房
オーバークロックについて。
みなさん、またまたこんばんわ
先日「GIGABYTE GA-H67A-UD3Hレビュー☆」という記事にて…
>ちなみに先日購入したCore i7-2600Kのように末尾に「K」がついているものは、倍率ロックフリー、つまりオーバークロックがしやすくなっているのです…
ということをチラッと書きましたが、「意味がわからん!!」という一部(一人ともいう)読者のクレームが入りましたので(爆)、ご要望にお答えして、補足説明させていただきます。
何度か説明していますが、そもそもオーバークロックとは何ぞや!?ということから説明します。
以前の記事から引っ張ってきて済まそうと思ったのですが、自分で見失ってしまいましたw
(※以前記事を書いていれば、こちらの小ワザを使って過去記事の記事途中でもリンクできます。)
【オーバークロック(OverClock)とは!?】
オーバークロック(以下、OC)とは読んで字の如し、動作周波数(クロック)を定格よりもオーバー(超える)させた状態にすることをいいます。
ちなみにこの場合の定格とは、指定された条件下・使用方法などでの(メーカーが保障する)性能をいいます。
多くの場合、その行為によって処理能力が上がりますが、消費電力や発熱が大きくなったり、動作が不安定になったり最悪壊れることもありえます。
さらに、オーバークロックによって壊れたパーツについては一切の保証が効きません
メーカーが保障するといっている定格を超えさせているわけですから、当たり前といえば当たり前ですが。
※ただし、OC版としてすでにOC状態で販売されているもの(特にビデオカードに多い)は、
その状態からさらにOCをさせない限りは保障の対象になりえます。
それらのこと踏まえたうえで、自己責任においてOCをするのが鉄則です。
自己責任の意味も呼んで字の如し、自分の責任において、という意味です。
例え誰かのブログや雑誌記事を参考に、その設定値を同じようにしてパーツが破損したとしても、責任は自分にあります。
ブログや記事の著者、パーツ販売会社、企業には一切の責任は求められません。
例えば…
負荷加重20kgのキャスターに40kgのものを乗せて大丈夫だった。という話を聞いて、自分もやってみたら30kgでキャスターが壊れた。
悪いのはキャスターですか!?大丈夫だったという話をした人ですか!?
いえいえ、負荷加重20kgのキャスターに30kgのものを乗せた自分です(笑)
こういう例えにするとわかりやすいんですが、一方で、メーカー側がオーバークロック耐性の高さを謳っていたり、オーバークロックが簡単にできるソフトなどをつけている場合があるので、勘違いしてしまう人も実際には少なくないようです。
もちろん、それらのソフトを使ってOCをしてパーツが壊れたとしても、メーカーに責任を求めることはできません。あくまでそれらはOCの危険性を理解したうえで、自己責任において使用することが前提のいわばサービスの1つとして考えたほうがいいと思います。
食後のサービスとして出されたコーヒーを飲んだら舌をやけどした。
悪いのはお店ですか!?そのサービス、やめさせたほうがいいですか!?
さて、そのOCですが、多くはCPUのことをさす場合が多いですが、メモリやグラフィックカード(VGA)のOCというのもあります。
CPUを例に挙げますと、CPUの動作周波数はベースクロック×CPU倍率という形で決定されます。
たとえばCore i7-920の場合ですと、ベースクロックが133MHz、×20倍で2660MHz(=2.66GHz)というのが定格動作の動作周波数となっています。
ここで、CPUのOCをする場合、ベースクロックかCPU倍率のどちらかを上げてやれば、結果的に動作周波数があげられる、ということになります。これらの設定はBIOS上から行うことができます。
例えばベースクロックを200MHzまであげた場合、200MHz×20倍で4000NHz(=4.0GHz)動作になりますし、ベースクロックはそのままで、倍率を30倍にまで上げれば3990MHz(=3.99MHz)動作にすることができるというわけです。
どこまで上げるかは個人の自由。でもその自由と引き換えに責任も発生することを忘れてはいけません。また、個体差によって、同じパーツで同じ設定をしたとしても、同じように動作するとは限りません。
なぜなら、最初にも書いたように、同じパーツで同じ設定で(指定された条件下で安定して)動くことが保障されているのからこその定格動作だからです。言い換えれば、それを超えればどこまで安定して動くかわからないからこそ、定格の動作周波数が○○と決められているということです。
早い話、2.66GHzのCPUがみんなが同じ設定をすれば4GHzで動くことがわかっている(保障できる)なら、最初からその設定値で4GHzCPUとして売ったほうが儲かりますから。…ボクならそうするという話ですが(笑)
そうならないからこそ、2.66GHzとして売っているわけです。
最高時速180kmという謳い文句の車を買って、250km出ないからといって、(例えほかに出た人がいたとしても)文句は言えませんよ!?ってことです。
ましてやその車の性能が劣っているわけでもありません。
100kmも出ないならもちろんガンガンに文句を言うべきですが(爆)
なんだか話が脱線しまくりですが、CPUをOCするにはベースクロックをあげるアプローチと、倍率を上げるアプローチの2つ(もしくは両方)があるとお話しましたが、ここで問題があります。
1つはベースクロックをあげるアプローチの場合、ベースクロックはCPUだけでなく、その他のパーツ(メモリなど)の動作周波数の基準にもなっているということです。
例えばメモリなども、ベースクロックに対する比率で動作周波数が決定されますので、ベースクロックをあげてしまうと、メモリもつられてOC動作になってしまう点。
メモリもOCするつもりであれば別ですが、そうでなければメモリを定格内に収めるように調整する必要が出てきますし、搭載しているメモリによっては、ここでベースクロックをあげる足枷になってしまうこともあります。
ですので、OCする場合、動作周波数の高いメモリを前もって搭載しておくのが1つの対策といえます。
もう1つは倍率のほうを上げるアプローチの場合、ほとんどのCPUではその倍率に対して制限がかかっていて、任意で上げられる倍率は非常に限られているということです。
では制限がかかっていないCPUはどんなものかといえば、倍率ロックフリー(Unlocked)と呼ばれるCPUになります。
Intel製CPUの「Core i」シリーズで言えば末尾に「K」がつくものがそれにあたります。また「Core i7-980X Extreme Edition」のような特別な仕様のもの。これらは倍率変更が可能になっています。
ちなみに「S」がついているのは省電力版、「M」がついているのはモバイル(ノートPC向け)です。
AMD製CPUで言えば、「Black Edition(BE)」がこれにあたります。
つまり、先日記事にした中の
>ちなみに先日購入したCore i7-2600Kのように末尾に「K」がついているものは、倍率ロックフリー、つまりオーバークロックがしやすくなっているのです…
といった意味は、倍率のほうを上げることができるという意味において、という話です。
ただ、SandyBridgeは逆にベースクロックをほとんどあげられないようですが(爆)
※ちなみにOCの方法自体は多分今後も記事として書くことはないと思いますのでご了承ください。
では。ヽ(* ̄∀ ̄)**SeeYou**
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先日「GIGABYTE GA-H67A-UD3Hレビュー☆」という記事にて…
>ちなみに先日購入したCore i7-2600Kのように末尾に「K」がついているものは、倍率ロックフリー、つまりオーバークロックがしやすくなっているのです…
ということをチラッと書きましたが、「意味がわからん!!」という一部(一人ともいう)読者のクレームが入りましたので(爆)、ご要望にお答えして、補足説明させていただきます。
何度か説明していますが、そもそもオーバークロックとは何ぞや!?ということから説明します。
以前の記事から引っ張ってきて済まそうと思ったのですが、自分で見失ってしまいましたw
(※以前記事を書いていれば、こちらの小ワザを使って過去記事の記事途中でもリンクできます。)
【オーバークロック(OverClock)とは!?】
オーバークロック(以下、OC)とは読んで字の如し、動作周波数(クロック)を定格よりもオーバー(超える)させた状態にすることをいいます。
ちなみにこの場合の定格とは、指定された条件下・使用方法などでの(メーカーが保障する)性能をいいます。
多くの場合、その行為によって処理能力が上がりますが、消費電力や発熱が大きくなったり、動作が不安定になったり最悪壊れることもありえます。
さらに、オーバークロックによって壊れたパーツについては一切の保証が効きません

メーカーが保障するといっている定格を超えさせているわけですから、当たり前といえば当たり前ですが。
※ただし、OC版としてすでにOC状態で販売されているもの(特にビデオカードに多い)は、
その状態からさらにOCをさせない限りは保障の対象になりえます。
それらのこと踏まえたうえで、自己責任においてOCをするのが鉄則です。
自己責任の意味も呼んで字の如し、自分の責任において、という意味です。
例え誰かのブログや雑誌記事を参考に、その設定値を同じようにしてパーツが破損したとしても、責任は自分にあります。
ブログや記事の著者、パーツ販売会社、企業には一切の責任は求められません。
例えば…
負荷加重20kgのキャスターに40kgのものを乗せて大丈夫だった。という話を聞いて、自分もやってみたら30kgでキャスターが壊れた。
悪いのはキャスターですか!?大丈夫だったという話をした人ですか!?
いえいえ、負荷加重20kgのキャスターに30kgのものを乗せた自分です(笑)
こういう例えにするとわかりやすいんですが、一方で、メーカー側がオーバークロック耐性の高さを謳っていたり、オーバークロックが簡単にできるソフトなどをつけている場合があるので、勘違いしてしまう人も実際には少なくないようです。
もちろん、それらのソフトを使ってOCをしてパーツが壊れたとしても、メーカーに責任を求めることはできません。あくまでそれらはOCの危険性を理解したうえで、自己責任において使用することが前提のいわばサービスの1つとして考えたほうがいいと思います。
食後のサービスとして出されたコーヒーを飲んだら舌をやけどした。
悪いのはお店ですか!?そのサービス、やめさせたほうがいいですか!?
さて、そのOCですが、多くはCPUのことをさす場合が多いですが、メモリやグラフィックカード(VGA)のOCというのもあります。
CPUを例に挙げますと、CPUの動作周波数はベースクロック×CPU倍率という形で決定されます。
たとえばCore i7-920の場合ですと、ベースクロックが133MHz、×20倍で2660MHz(=2.66GHz)というのが定格動作の動作周波数となっています。
ここで、CPUのOCをする場合、ベースクロックかCPU倍率のどちらかを上げてやれば、結果的に動作周波数があげられる、ということになります。これらの設定はBIOS上から行うことができます。
例えばベースクロックを200MHzまであげた場合、200MHz×20倍で4000NHz(=4.0GHz)動作になりますし、ベースクロックはそのままで、倍率を30倍にまで上げれば3990MHz(=3.99MHz)動作にすることができるというわけです。
どこまで上げるかは個人の自由。でもその自由と引き換えに責任も発生することを忘れてはいけません。また、個体差によって、同じパーツで同じ設定をしたとしても、同じように動作するとは限りません。
なぜなら、最初にも書いたように、同じパーツで同じ設定で(指定された条件下で安定して)動くことが保障されているのからこその定格動作だからです。言い換えれば、それを超えればどこまで安定して動くかわからないからこそ、定格の動作周波数が○○と決められているということです。
早い話、2.66GHzのCPUがみんなが同じ設定をすれば4GHzで動くことがわかっている(保障できる)なら、最初からその設定値で4GHzCPUとして売ったほうが儲かりますから。…ボクならそうするという話ですが(笑)
そうならないからこそ、2.66GHzとして売っているわけです。
最高時速180kmという謳い文句の車を買って、250km出ないからといって、(例えほかに出た人がいたとしても)文句は言えませんよ!?ってことです。
ましてやその車の性能が劣っているわけでもありません。
100kmも出ないならもちろんガンガンに文句を言うべきですが(爆)
なんだか話が脱線しまくりですが、CPUをOCするにはベースクロックをあげるアプローチと、倍率を上げるアプローチの2つ(もしくは両方)があるとお話しましたが、ここで問題があります。
1つはベースクロックをあげるアプローチの場合、ベースクロックはCPUだけでなく、その他のパーツ(メモリなど)の動作周波数の基準にもなっているということです。
例えばメモリなども、ベースクロックに対する比率で動作周波数が決定されますので、ベースクロックをあげてしまうと、メモリもつられてOC動作になってしまう点。
メモリもOCするつもりであれば別ですが、そうでなければメモリを定格内に収めるように調整する必要が出てきますし、搭載しているメモリによっては、ここでベースクロックをあげる足枷になってしまうこともあります。
ですので、OCする場合、動作周波数の高いメモリを前もって搭載しておくのが1つの対策といえます。
もう1つは倍率のほうを上げるアプローチの場合、ほとんどのCPUではその倍率に対して制限がかかっていて、任意で上げられる倍率は非常に限られているということです。
では制限がかかっていないCPUはどんなものかといえば、倍率ロックフリー(Unlocked)と呼ばれるCPUになります。
Intel製CPUの「Core i」シリーズで言えば末尾に「K」がつくものがそれにあたります。また「Core i7-980X Extreme Edition」のような特別な仕様のもの。これらは倍率変更が可能になっています。
ちなみに「S」がついているのは省電力版、「M」がついているのはモバイル(ノートPC向け)です。
AMD製CPUで言えば、「Black Edition(BE)」がこれにあたります。
つまり、先日記事にした中の
>ちなみに先日購入したCore i7-2600Kのように末尾に「K」がついているものは、倍率ロックフリー、つまりオーバークロックがしやすくなっているのです…
といった意味は、倍率のほうを上げることができるという意味において、という話です。
ただ、SandyBridgeは逆にベースクロックをほとんどあげられないようですが(爆)
※ちなみにOCの方法自体は多分今後も記事として書くことはないと思いますのでご了承ください。
では。ヽ(* ̄∀ ̄)**SeeYou**
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Comment
>kakuさん
コアな話に向かったり、あっちこっちで方向転換しますwww
ついてこれなくなったら早めに挙手願います(爆)
コアな話に向かったり、あっちこっちで方向転換しますwww
ついてこれなくなったら早めに挙手願います(爆)
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>夜王さん
あくまでボクなりの理解の仕方ですが…( ̄∇ ̄;)
間違っていたらどんどんツッコミお願いしますw
独学ですのでw
あくまでボクなりの理解の仕方ですが…( ̄∇ ̄;)
間違っていたらどんどんツッコミお願いしますw
独学ですのでw
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こんばんわ♪
勉強になりました。。。。
OCを気軽にできるのはKシリーズやExtreme Edition何ですね!
まったく無知な自分は大体このくらいで大丈夫だろうとあげてるのでとっても危険ですね。。。(笑
勉強になりました。。。。
OCを気軽にできるのはKシリーズやExtreme Edition何ですね!
まったく無知な自分は大体このくらいで大丈夫だろうとあげてるのでとっても危険ですね。。。(笑
>YUUKIさん
ボクもまだまだ入り口をうろついているようなものなので、勉強中ですが( ̄∇ ̄;)
>綾波桜さん
気軽に…というよりは倍率ロックフリーという特典があるだけで、壊れにくいわけでもOCが簡単になっているわけでもありませんので、注意です。
まぁでも取っ掛かりはそうするしかないでしょうね。( ̄∇ ̄;)
あくまでそれも自己責任ですが。
ボクもまだまだ入り口をうろついているようなものなので、勉強中ですが( ̄∇ ̄;)
>綾波桜さん
気軽に…というよりは倍率ロックフリーという特典があるだけで、壊れにくいわけでもOCが簡単になっているわけでもありませんので、注意です。
まぁでも取っ掛かりはそうするしかないでしょうね。( ̄∇ ̄;)
あくまでそれも自己責任ですが。
2011.01.17 Mon 20:52 | 名乗るほどでもない名無し #aI6LPi2Q
Sandyで早速空冷5.7GHzの画像が公開されていますね。
空冷5GHzは安定していたようなのですが、5.7GHzは安定動作していなかったみたいです(安定動作したら逆に神?
ちなみにマザーボードはASUS製みたいです。
やっべ、ASUSに惚れてきたwww
空冷5GHzは安定していたようなのですが、5.7GHzは安定動作していなかったみたいです(安定動作したら逆に神?
ちなみにマザーボードはASUS製みたいです。
やっべ、ASUSに惚れてきたwww
[URL] [Edit]
>名乗るほどでもない名無し さん
空冷で5GHzだけでもすごいことですけどね( ̄∇ ̄;)
5.7GHzとは…。
ちなみにボクは普段定格で使ってますv( ̄∇ ̄)
空冷で5GHzだけでもすごいことですけどね( ̄∇ ̄;)
5.7GHzとは…。
ちなみにボクは普段定格で使ってますv( ̄∇ ̄)
2011.03.27 Sun 07:13 | No Name #eilS/vK.
はじめまして。
私のような初心者にはとてもわかり易いです!
CPUのOCにはベースクロックと倍率の両方あるとの事ですが、
一般的なOCはどちらなのでしょうか?
私のような初心者にはとてもわかり易いです!
CPUのOCにはベースクロックと倍率の両方あるとの事ですが、
一般的なOCはどちらなのでしょうか?
[URL] [Edit]
2011.03.27 Sun 21:55 | りくんちゅ。パパ #-
>○○○さん
はじめまして。
一般的なOCというものはなく、記事にしたようにCPU(その他パーツ)に合わせてOCをする、という形になると思います。
ベースクロックも倍率も変えられるCPUであれば、両方試してみて安定するほうだとか、メモリなどに合わせて選択(メモリは定格のまま使いたいなら倍率で調整するなど)になると思いますよ。
ただ、倍率制限がかかっているCPUのほうが多いので、実際にはベースクロックを上げるアプローチのほうが(結果的に)多いとは思います。
はじめまして。
一般的なOCというものはなく、記事にしたようにCPU(その他パーツ)に合わせてOCをする、という形になると思います。
ベースクロックも倍率も変えられるCPUであれば、両方試してみて安定するほうだとか、メモリなどに合わせて選択(メモリは定格のまま使いたいなら倍率で調整するなど)になると思いますよ。
ただ、倍率制限がかかっているCPUのほうが多いので、実際にはベースクロックを上げるアプローチのほうが(結果的に)多いとは思います。
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